宮崎駿の「風の谷のナウシカ」は
1983~1994にかけて
週刊アニメージュに連載された
日本アニメの金字塔である。
およそ40年前に初出のアニメだが、
そのメッセージは今なお新しく、
多くの示唆を現代の私たちに与えている。
*
ナウシカの世界で人間が祀る神は、
あくまでも醜く、ナウシカをして
本能的に拒絶せしむ。
一方で、虫や森が、くり返しくり返し
多くの死骸のうえに降り積もり、
生命をつないでいくさまに、
宮崎は限りない畏敬と愛を注ぐ。
戦中戦後に多感な少年時代を過ごした宮崎にとって
神とは造られた欺瞞にすぎなかった。
なぜなら、あの時多くの若者が
神という名のもとに死んでいったからである。
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一方で戦後の一時期、
世界は可能性に満ち溢れ、人々は
未来を切り開く希望に燃えていた。
核廃絶も民主化も、世界は自分たちの手で、
変えることができたのだ。
宮崎も学生闘争やデモなどを
小気味よく見ていたに違いない。
*
しかし時代は下り、
今、世界は虚無に満ちている。
政治は金と汚職の巣窟にすぎず、
我々は政治や社会運動に
希望を持てなくなった。
国連は大国の拒否権で機能せず、
グレタさんの声もなぜか虚しい。
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では今、世界を変えるには、どうしたらいいのか。
私は、宮崎がナウシカの姿に描いた
「人間の神性」を、
もう一度、取り戻す時が来たと考えている。
それは、主義や自我といった古い垢をそぎ落とし、
人間が本来の自己を取り戻したとき、復活する。
その力は、いつの間にか人の心を溶かし、
人々に武器を捨てさせるだろう、
まるでナウシカや王蟲が
そう成し遂げたように。
第二次大戦が終結して78年、
いまだ世界から戦争はなくならず、
核の脅威は消えていない。
そしてこのような世界で、
いま、世界を虚無が覆っているからこそ、
私はチクク(SNS)の力を借り、
人々の心の深層に語りかけたい。
憎しみや争いより友愛を。
王蟲の心を。
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